町長のへや

　新型コロナウイルス感染症が全国的な広がりをみせています。例年であれば、春の訪れを待つ心の昂ぶりを感じる今の時期、小中学校は３月２日から臨時休業し、卒業式は必要最小限の人数で実施せざるを得ないなど、子どもたちへも影響が及んでいます。
　執筆時点で、県内での感染者は報告されていませんが、いまだ収束の気配をみせていません。マスクの着用や手洗いなど、一人一人が今できることを行い、感染の収束を待つほかありません。皆さんのご協力をお願いします。

　そんな中、日野高校の卒業式が、３月２日に行われました。卒業生とその保護者、教職員、３人の来賓という必要最小限の卒業式でしたが、とても心のこもった式典でした。
　35人の卒業生のうち、14人が進学、21人が就職されます。そのうち、進学では久しぶりに公立大学の合格者が、18人が県内に就職されるとのこと。式典で、心からの祝福と激励の言葉をかけさせていただきました。

　また、日野高校卒業後、保育や農業について学び、4月から町内で就職される卒業生がいます。再びこの町で、『夢や希望をかなえたい』と志してくれた若者を頼もしく思うとともに、その姿を温かく見守っていきたいと思います。
　地域で活躍する人材を育成する「ふるさと教育」、そして日野郡3町が運営する公設塾ももうすぐ立ち上がります。多くの若者がこの塾で学び、ふるさとへの関心を高め、将来、地域に貢献してくれることを期待しています。