町長のへや

新緑の芽吹きがきれいな季節を迎えています。山々では、芽吹きを競うように新緑がふもとからその頂へ駆け上っていき、地域全体を彩っています。

日野町の登山シーズン到来を告げる「宝仏山登山道開き」が、４月２９日に行われました。この日は、いつ雨が降り始めるか分からない空模様のため、町歴史民俗資料館の中で神事が執り行われました。肌寒い中での山開きとなりましたが、登山される皆さんの安全を祈願いたしました。ゴールデンウィークの前半は気温が低い日が続きました。くれぐれも体調管理にご留意ください。

さて、平成から令和にかけての連休中、首都圏から知人がやってきました。よもやま話とともに中山間地の人影の少なさや商店街の現状を見て驚いた様子でした。人口減少が進行する日本の状況に、歯がゆくもどかしい思いを語ってくれました。

都市部のお住まいの方には、なかなか地方の状況が伝わっていないと感じます。そんな中、短い間ながら少しは日野町のような地域の課題を理解していただいたのではないと思います。

時代は「平成」から「令和」へと移りました。世の中はお祝いする雰囲気であふれています。３０年続いた平成の時代に思いをはせながら、新しい時代を迎える漠然とした期待感に浸ることなく、私たちが時代を切り開いていくという思いが大切だと感じました。