オシドリについて
【和名】オシドリ
【漢字】鴛鴦
【学名】Aix galericulata
【英名】マンダリンダック(Mandarin Duck)
【分類】カモ目カモ科
【大きさ】体長約45cm 翼を広げると約70cm
【鳴き声】「ケェー」「クァッ」
解説
日野町では、町内に流れる日野川に秋から春先にかけてオシドリが飛来し、日野川流域の生息し、日野川にある岩場付近の水面や木の枝にとまる姿が見られます。
食性は、主にドングリや木の実を好み、その他にも小魚やカエル等の小動物も食すことができる雑食性です。
多いときには800羽以上の姿を観察小屋から間近に見ることができ、オスの色鮮やかな姿とメスの落ち着いた色合いの姿は美しく、オシドリが日野川でたたずむ風景は、微笑ましい光景として心安らぐひとときを与えてくれます。
また、日野町の鳥、鳥取県の鳥に指定されています。
姿
【オス】
オスは、秋になると嘴(くちばし)は赤色、頭部は、目元は白く、冠羽と頬の羽毛が伸長し淡黄色となります。胸部は腹部にかけて紫と白色。翼にある第1三列風切が銀杏状でオレンジ色が入った通称「イチョウ羽」が特徴で、全身色鮮やかな美しい姿をしています。
また、夏の間は非繁殖期のため、「エクリプス(夏毛)」と呼ばれる全身が灰褐色、目の周囲から後頭にかけて白い筋色模様が入る地味な姿になります。
【メス】
メスは、全体的に暗い灰色で、目の周囲から後方にかけて白いアイラインが特徴です。
飛来時期
日野町には10月頃に飛来し、3月ごろから再び北へと旅立ちます。なかには日野町で夏を過す個体もいます。
繁殖期
繁殖期は4月から7月で一夫一妻。本州以北もしくはシベリヤで木の洞に巣を作り、一度に7~12個の卵を産みます。ヒナの世話はメスが行い、オスはこの頃からオスだけで集まって遊んでいます。
日野町でも繁殖した事例が過去に1件確認されています。
なお、オシドリは生来、夫婦仲が良い象徴とみなされ、仲が良い夫婦を「おしどり夫婦」と呼びます。